DETAIL
「音大では教えないボーカルの秘密」
〜意識を変えれば歌は瞬時に変わる〜
赤穂美紀 著
こんな方におすすめ!
●プロの歌手を目指す方
●音楽教育に従事する方
●カラオケでもっと上手く歌えるようになりたい方
●世界と日本の文化比較に関心が高い方
●物事を論理的に分析して人生プランに活かしたい方
「はじめに…」 著者 赤穂美紀
皆さま はじめまして。
25年以上歌手として 又 ボイストレーナーとして日本のみならず、世界各地の音楽と触れ合いながら活動しています、赤穂美紀 ( あこう みき ) です。
私が長年 " 歌 " を通して 学んできたこと、発見したこと、そしてその驚きを、どうしてもすべての歌に携わる人々に伝えたいという思いから始まり、多くの方の後押しや御助力を賜ってこの度、本書を出版する運びとなりました。
日本は世界的に見ても 「ボイストレーニング発展途上国」と言われていて、プロの歌手でも多くの人が喉を痛めていたり、一般の方でも加齢のせいで声が出ないと思い込んでいる方が大勢います。
しかし、人間のカラダの理屈に適った歌い方をすれば、年齢に関係なく小鳥のさえずりのように気持ちよく伸びやかに歌えます。
幼い頃から「歌う」こと と 「踊る」ことが、好きだった私は、どちらも満たすために、音大のミュージカル科に進学しました。
卒業後、" ラテン音楽 " に出会い、ラテン歌手としてまた、サルサダンサーとして活動してきました。
『二足の草鞋』を履いていましたが、自分の中では、" ひとり異業種交流会 " が出来たので、かえって好都合でした。
「歌」でわからないことを「踊り」に教えてもらい、「踊り」で理解できないことを「歌」で学ぶことができたからです。
そして歌にも踊りにも共通する大切な「何か」があることに気が付きました。
体を使うすべての動きの中に物事の本質があることを発見したのです。
私が知りたかったのは、" 本質 " でした。
〜根本の法則を知れば、応用は無限〜
外で異国の文化に触れる度に、 なんども 日本人の特異な性質に気付かされることがありました。
表面的には、こんなにも欧米化が進んでいるのに、やはりそれぞれの民族性という傾向がはっきり表れてくるのです。欧米人がものごとを外へ外へとオープンに捉える傾向があるのに比べ、日本人は内へ内へと閉鎖的に捉える傾向があるということです。
それぞれアイデンティティとしては、とても誇るべきことです。
しかし日本人の閉鎖性は " オペラ " や " 洋楽 " の歌に取り組もうとしている人にとっては、時には妨げになるキャラクターでもあるのです。
しかも、重要なのは、そのことに対して日本人のほとんどが " 無意識 " だということです。
〜" ゼロ " からではなく " マイナス " から始める〜
ダイエットを始める時、最初に体重やサイズを測かることが大切です。
自分自身の " 状態 " を知らないと" 対策 "が取れないからです。
歌うこともこれと同じです。 まず、最初に " 現状 " をよく知らないといけません。
多くの方々が、この当たり前の事を見逃しがちなのです。
無意識のレベルで、見えていないものを見ていくのは、とても難しいものです。
そんな " 現状 " を少しでも知ってもらえる助けになればと、本書を書きました。
" 無意識 " の意識を " 意識化 " させることで、様々なことが、改善されていきます。
〜真の答えは真逆の方向にあるかもしれない〜
本人は 【 努力・忍耐・根性 】という言葉が好きです。
そういう私自身もこの言葉の通り生きてきたかもしれません。
でも やり方が間違っているのに、
" 忍耐 "しているなら、" 声 "を痛めてしまうかもしれません。
もしかしたら、" 努力 " が足りないから到達できないのではなく、やり方が間違っているためにその " 努力 " が無駄になっているのだとしたら………
これから自分の身体を楽器として正しく歌うために必要なこと、正しく伝わっていなかった " 秘密 " をお伝えしたいと思います。
本書では日本人にとって比較的得意な " 左脳的思考 " つまり理論的に把握するやり方と、ちょっと苦手な " 右脳的思考 " つまりイメージを膨らませて自分の体をイメージ通りに働かせるという二つの視点から解説していきたいと思います。
時には右脳を刺激するために " コペルニクス的転回 " ともいえる大胆な切り口で、説明する場合もあることをご理解いただきたいと思います。
そして、歌うことの『本質』が体得できたら、『歌』 本来の醍醐味である想像力を超える未知なる "創造力" を楽しんでいきましょう。
赤穂美紀 著
「音大では教えないボーカルの秘密」
〜意識を変えれば歌は瞬時に変わる〜
第1章 音を見る〜見えないモノを見る力〜
第2章 『胸式呼吸』と『腹式呼吸 』〜真逆にある両方を学ぶことで理解を深める〜
第3章 世界に名だたる歌手は息を吸うように歌っている?〜息を吸うように歌う VS 息を吐くように歌う〜
第4章 「 Ni 」の顔が一石四鳥をもたらす!!〜声を出す前にカラダの空間を広げる〜
第5章 なにはなくとも重要なことは、正確なピッチ〜ピッチの取り方は、"上"から取ると上手くいく〜
第6章 『リズム感』が " 歌 " を助ける!〜日本人のリズム感 VS ラテン人のリズム感〜
第7章 音色を揃える 〜A RI GA TO [アリガトウ]〜
第8章 日本語の歌を歌う時の注意点〜日本語の特性を知る〜
第9章 歌の基本は振りかぶること〜声を振りかぶるとは?〜
第10章 声量をUpしたいなら、急がば回れ〜声の響きを手に入れる〜
第11章 " 結果 "から求めると、"本質"から遠ざかる。〜博士のこぼれ話〜
第12章 緊張でステージが楽しめないあなた!! 〜本当に緊張は表現の敵なの?〜
第13章 美人は3日で飽きる、美声も3分で飽きる?〜印象に残る歌、心に響く歌〜
第14章 " 口 " で歌わず、" 目 " で歌う!〜目は口ほどに物を言う【涙腺上のアリア】〜
第15章 目的と手段をしっかり見極める力〜博士のこぼれ話〜
第16章 停滞は後退〜自然界の仕組み〜
第17章 エネルギーをコントロールする!〜本番で力を発揮する〜《 ある音響オペレーターさんの証言 》
第18章 見えないものにも重力がかかる?「人が恋に落ちるのは、万有引力のせいではない」アルベルト・アインシュタイン
第19章 陰陽の法則から学ぶ中庸な声〜過ぎたるは及ばざるが如し〜
第20章 ブレスが歌の印象を決める 〜エモーショナルな声に隠された縁の下の力持ち〜
第21章 神聖なる舞台の秘密〜ステージに立つためのマナー〜
https://www.moonstudio.co.jp/